話題になっている映画「マイ・インターン」を観ました。

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アパレルECを経営する、30代で育児と仕事を両立する創業社長。
独自のセンスと感覚と、社員への愛情で、たった一人でキッチンで自宅で
生み出した会社を急成長させた。

その時、急成長のひずみで、いろんな事件が起こる。

母親とのトラブル
育児のトラブル
パートナーシップのトラブル
経営上のトラブル

・・・

いっこいっこ乗り越えていくけど、創業者の人生って、影響が多岐にわたるから、
すごく悩んでしまう姿。


社員も数百人規模になり、
多くの利害関係者が発生してきて、周囲にいろいろな事をいわれはじめる。


会社が好きだから、自分が生み出した大切な大切な宝物だから、
社会に根付いて発展してほしいから、
社員が幸せになってほしいから、
お客様が大切だから、

どんな自己犠牲を払ってでも、頑張ってしまう。

映画を見るとわかるが、彼女が社員に気を配る姿、その愛情は計算ではなく深いものを感じる。
社員を愛して商品を愛して、会社を成長させ、社会を良くしたい。


でも、だからこそ、そんなとき、
創業者を辞めさせるのは、本当に簡単な一言なのかもしれない。


「もう、会社は、あなたがいなくても大丈夫です」


その発言をしたひとが、たとえ、それが本心としても、
短期的な自分の立場や利益から発した言葉だとしても、

悩んでいるときに、さらに悩ませるに十分な、ぐさっと刺さる言葉、
致命傷になりかねない言葉なんだと思う。
最後に自分が役立つ事が辞める事なんじゃないかと思ってしまうほど。


本当にそうなのか、本当はそうでないのか。
判断はむつかしいのかもしれない。


でも、だからこそ、創業者は、ものすごく強くなければならない。
組織体制も、資本政策も、採用も、軽んじてはいけない。
自分以上に本気じゃない人の言葉に痛めつけられたり、影響されてはいけない。


原点を常に思い出し、ぐらつかないように自分を鍛え続け、万全の体制づくりに気を配り、
理想の社会を実現させなくてはいけない。


すごく、心があったかくなって、大切な事に気づかされてくれた、素敵な映画でした。

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