今日は米倉涼子さんが表紙の女性誌『DRESS』が主催する、起業する女性を応援する『自立塾』という講座に聴講生として参加させていただきました。
http://p-dress.jp/sp/features/jiritsu/
いつも大変お世話になっている、サイバーの藤田さんが登壇され、起業を目指す女性のために講演するということを先日知り、社長の山本さんにお願いして急遽参加。
私も最近2度目の起業をしたかばり。
今回の起業は一度目とは違ったアプローチで、前からやってみたかった新しいやり方をいろいろと試しているところです。頭の中を整理したいというのもありました。
実は前日夜はワイン会で一緒だったり、ちょととまえには1973年生まれの社長の会(守安さんと高島さんと)でお食事等をご一緒するなど、常にお酒のある場所がおおくw、お仕事の話をじっくり伺うのは本当に久しぶりだったなーと。
藤田さんのお話は、最初から最後まで本当に面白くて。
というか、藤田さんなので、淡々としゃべっていらっしゃるのですが、出来事自体がめちゃくちゃハードだったりするので、そこから得たリアルな学びが示唆に富みすぎて、本当に心にしみ込みすぎました。
24歳で起業、27歳で上場、現在41歳で2000億を超える会社に成長させた藤田さん。
しがらみが生まれると大変なので、年上はなるべく入れないようにしていたこと。新しい産業・新しい分野を常に狙っていて、チャンス何度か大きくものにできた経験のこと。
4億の売上げと赤字で上場して250億調達して、村上ファンドに乗っ取られそうになって、三木谷さんに助けてもらった話もでました。
強みとしてもってらっしゃる人材戦略の話は本当にいつも感動します。
私自身も理想を掲げて実践してきましたが、理想としてる組織イメージを現実に根付かせるには本当にぶれない強い気持ちと忍耐が必要だと痛感しています。
急いでいると、ついついはやりの手法に流されそうになったり、経営が苦しいタイミングでお金で人を引っ張って失敗したり(お金でひっぱった人はお金で去るというのがやはり定番だそう)
ゼロから人をあつめて、地道に採用活動をしたりして、素直で向上心の強い人を集めても、会社のていをなしてから参加してきた、野心家すぎて謙虚さのない人が、好き勝手をはじめて、組織がぎくしゃくしたり。
一瞬の判断ミスが、覆水盆にかえらずの結果を招いたり。社風というのは一度汚れると浄化が大変だし、繊細なデザインと工夫と、継続して注ぐ大きな愛情と、経営の誠実さと、大胆な決断が必要。結果がでるのがずいぶん先なので、経営の優先事項としてしっかりぶれずに継続してやり抜くのは本当にすごいと思います。
その上で、人も事業も社内で育て、子会社を沢山創って社長をまかせることや、環境が人を育てると配慮されていることとその具体的な方法。社員を徹底的に大切にするという姿勢をみせて人が育つ会社にしていったこと。
そして、新しい事業をやるときの熱狂の創り方。アイディアを引っ張りだせる組織の創り方やチームのつくりかたや工夫してきたことなど。
投資は事業よりも「経営者として伸びそうかどうか」を見て判断てきたこと。
改めて、学びや気づきが多かったです。
そして、24歳からずっと社長をやっていて感じていることは、決断をしなければいけない「社長」という立場はどんどん成長する、という言葉が印象に残りました。たとえば、最初、小さな会社でスタート時は同じくらいだった社長と役員やメンバーとの差も、決断の量と深さが違うので、時間が経てば大きく開いていく。社長というのは成長していく立場だと実感されていること。
私自身も、いろいろと考えましたが、再び起業してよかったと思うことは、やはりとっても成長できるということです。
毎日毎日、本当によーく事実を、しっかり目を凝らしてみて、考えに考え真剣に頭を働かせて、しっかり決断し続けなければいけない仕事である社長業。いちいち気づきと学びが多くて自分に力がつき強くなる仕事。今回は力強い仲間がいてのスタートですので、前よりも恵まれているのでしょうが、とにかく、ほっとくとだれがちでありながら、自己成長マニアな私にとっては最適な環境です。
これからもまだまだ経営者として成長していきたいな、藤田さんのお話をきいて改めて思いました。
そして、私の2回目の起業は、「テクノロジー」×「女性」で、エンジニアやデザイナーを最初からしっかりチームにいれて、そのチーム力やチームでものを生み出す工夫等を積み重ねて、自社で自らサービスをつくり出せる体制つくりをいま一生懸命しているのですが、
藤田さんからうかがった、
■ネットビジネスを成功させるための3つのこと■
というのがまさに目指しているとことで大変参考&勉強になりました。
とにかく、サービスは内制でつくること。逆に、お金をかければかけるほど失敗もしやすくなる。自分たちで創れば、リリース後もどこを直せばいいのかわかるから運用もしやすい。企画・技術・デザインは三位一体であること。
アイディアを活かす組織つくりが大切であること。アイディアと情熱。人が勝負。プレッシャーを上手にに与えながら、アイディアを引っぱりだせる組織。そして、K点チェック、ダカイゼン会議 ポイントすすむくん、などなどさまざまな仕掛けでリリース後も改善を積み重ねていらっしゃること。
他にも、社長業全般でお気づきになられていることで、常に、自然体であること、等身大で相手とつきあえることが自信の裏返しだと、いつも普段のように振るっていらっしゃること。
最近は、文章が上手にかける社長は、社長力も高くなる、社内外に想いが浸透しやすいからと。などなど。
そして、会社をつくったときに、すごい会社をつくろうと思ってつくったので、これからも引続き、21世紀を代表する会社を創ろうと決めてらっしゃることなど、改めてご本人の口から伺えて響きました。
(みなさんで記念写真を撮ったのですが、勝手にブログにのせていいのか分からなかったのでトリミングしたらちょっと変な写真になってしまいましたw)
なんだか、感動しすぎてうまくかけませんでしたが、いいタイミングでいいお話が聞けて、そして何よりもいままで沢山チャンスをいただいたこと、支えてくださったこと、改めて感謝の気持ちで一杯でした。
講演者の藤田さん、お招きいただいたDRESSの山本社長、そして、私にまでお時間くださってご挨拶させてくださった、自立塾主催の安藤美冬さんと、同席させていただいた自立塾の皆さん、ありがとうございました。
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ちなみに、僭越ながら、DRESSという雑誌で、巻頭のほうでコラムを連載させていただいています。よろしければお手に取ってみていただければと思います。
■越境者は森に入る『DRESS』連載開始
http://kahoko.blog.jp/archives/1013005583.html
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