先日リクルートが上場。古巣なだけにとっても嬉しかったです。
私の在籍した会社、リクルート・楽天・トレンダーズは、いずれも私が入社したときは未上場。3社とも試行錯誤をして上場という通過点を経ていて感慨深いです。同時に、私は常に、恵まれた環境、成長を目指すのが当たり前な意識を持つ人に囲まれたビジネス環境だったなーと、とても幸運に感謝しています。
私の在籍した会社、リクルート・楽天・トレンダーズは、いずれも私が入社したときは未上場。3社とも試行錯誤をして上場という通過点を経ていて感慨深いです。同時に、私は常に、恵まれた環境、成長を目指すのが当たり前な意識を持つ人に囲まれたビジネス環境だったなーと、とても幸運に感謝しています。
現社長の峰岸さんはめちゃくちゃかっこ良くて努力家。確かゴルフも始めてから半年くらいで80くらいになっていたような。(週に1回レッスンを受けて家で毎日素振りをしたから上達したと、さわやかにいっていて仰天した)
個人的にも、食事やゴルフをよく藤田さんらとご一緒させていただいているのですが、毎回「島耕作」みたいな人ですよねーと密かに話してます。
トレンダーズ時代にはご出資もいただいています。私が、ゴルフ場で「出資してほしいのですが、、」とお願いしたら、ご快諾いただいて。。個人的にも、悩みを相談すると、ずばっと一言の返し。いつもはっとさせられました。広きにわたって、大変感謝しています。
(出資話の余談で、、あくまで私の場合ですが、ご出資いただく際、話はトップ同士、一発で決めてくださる方が多く、そういう場合の方が信頼と発展があり、現場同士もスムーズだった気がします。互いに仁義も果たし合うし。実は、トレンダーズが上場を目指した時、後学のためにと、あと調達ってどれくらいまで出来るのだろうかと、いろんなVCさんとも面談したりプレゼンしたり何やらありましたが、前述の方法にはまさるものがなかったような。もちろん、あくまでも個人的な経験ですが)
今回の上場で、リクルートの良さや社風について、いろんな人や卒業生が語っていたので、なんとなく私も書いてみたくなりました。そこで一番思い出すのは「トップと現場の距離の近さ」です。簡単に言えば「超フラットな組織」ということなのでしょう。たった、1年半しか在籍していなかった私がいうものなんですが、「会社ってこれでいいの?」と、一番衝撃&感動した事でもあります。
私が入社した1997年頃は、確か、1兆円の借金がいよいよ返し終わるころ。社員3000人で、売上3000億 経常利益が1000億とかだったような気がします。キックオフでのプレゼンでの利益率にも驚きましたが、新人の頃から社長と飲む機会が頻繁にあったのも驚きでした。役員の方ともよく飲む機会がありました。(おそらく、新卒採用にめちゃくちゃ力をいれていたので、どんな新人が入社したのか、経営陣が興味津々だったのだと思います)私が新人の頃は位田社長でしたが、位田さんは、何件もはしごして、銀座のクラブにまで連れて行っていただいたり、プロフィールページにも写真を掲載していますが、ダイエーの中内さんまできて盛り上がった事もありました。
卒業後は、創業者の江副さんとも何度か食事をご一緒させていただきましたが、とにかく、上司が(というか会社全体が)人に対する強い興味をもっています。それは、年齢とか性別とか関係なくて、「お前は何がしたいのか?」「お前は何を考えているんだ」と常に問いかけてくれる感じ。 入社直後に新人研修で「たとえ営業で売れなかったとしても、会社に対して意見があればひるんではいけない。何でも思った事は言うように。それが新人の役割」と言われたのが強烈に記憶に残っています。
あだ名で呼び合う(創業者の江副さんはエゾリンだったと)こととか、社長室は常にドアが開けっ放しであることとか、「超フラットな組織」を裏付けるエピソードには枚挙にいとまがないのだと思いますが、それはすなわち、階級は関係なくて、年次ではなくて、実力であり、結果で入れ替わる事も大いにあり、だから、理不尽な事も少なく、一人一人の中に公平性とか透明性とか、いわゆる青臭さみたいなのが健全にあり、無駄な社内政治もすくなかった気がします。(下っ端だから本質は分からなかっただけかもしれませんが)
書き出すといろいろと伝えたくなってきりがないですが、思い出してみると、改めてすごく沢山の良い影響をうけたなーと思います。仕事のマインドに関しては、とにかくまずは量で勝負し、質に転換させる事が若いときの近道だとか、事業を立ち上げるときの、事業ドメインの考え方とか、利益率の設定方法とか、人材というシーンにおいては、とにかく優秀な人を仲間にする事が会社のすべてであるとか、人事のありかた、モチベーションの持たせ方などなど。
リクルートで全部学んだというよりも、リクルートで体に刷り込まれて、気づかぬうちに通常の感覚となり、楽天にはいって、それらがブラッシュアップ・洗練されたという感じかも知れません。起業してなお、リアリティーをもって言語化、現実化になって完成に近づいていく感じがします。(まだまだ修行ですが)
時代とともにビジネスのトレンドは変わっていくのでしょうが、いくつかの大切な要件は変わらない気がします。その基礎体力を徹底的に鍛える事が出来たのは、私にとってはとても幸運な経験でした。一番伝えたいのは、関わってくださったみなさんにとても感謝しているということ。
リクルートのみなさん、本当にこの度は上場おめでとうございます。
私もこれからも、卒業生の一人として、頑張っていきたいと思います。
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