さっき感想を書かせていただいた本とはまったく雰囲気の違う本です。

13歳で北朝鮮からまさに「生きるため」に逃げ、
現在22歳の、現在人権啓発活動をしているパク・ヨンミさんの本。

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私はテレビ朝日ワイドスクランブルで、毎週金曜日にコメンテーターをさせていただいているのですが、
その番組の特集で取り上げられて、きっかけで彼女の事をいろいろと調べてみたのですが、

胸をえぐられるような経験をしながら、
それでも、自分の人生に感謝し、こういった経験をしたからこそ、発信して、
まさに命がけで社会を変えようとしている姿。

どうしても、感情移入してしまって、溢れてしまって、
うまくテレビでコメントができなかったほどでした。

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私は、口にしたくもない過去を認めないことで、
それが消えるとどこかで信じていた。
あんなことは起こらなかった、すべてを忘れてしまえと自分に言い聞かせてきた。

人間が人間にこれほどおそろしいことができるのかと思うようなことも目撃してきた。
そのいっぽうで、およそ考えうる最悪の状況においても、
人がやさしさや親切さや犠牲心を発揮するのも見てきた。

人が生き延びるために人間性の一部を失うことがあるのも知っている。
と同時に、人間の尊厳という火が完全に消えることはないのも知っている。

自由という酸素と愛の力があれば、その火がふたたび燃え上がる事も。

これは、私が生きるためにした選択の物語だ。


プロローグから引用

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命の危険をおかしながら、いまでも活動を続ける彼女。
脱北してから、必死で勉強し、いまや英語で自らの体験もスピーチするほどに。

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とにかくその内容は、壮絶であり、リアルであり、そして、衝撃的です。


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実体験があるからこそなんでしょうが、本当に、なにか、魂が、ゆさぶられます。

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ここから活動が広がっていくように感じるメッセージで締めくくられていました。

https://www.youtube.com/watch?v=ApSMANpOI1Y



書いた本は世界中で翻訳されて大きなインパクトを与えている。
来年からコロンビア大学に進学するという22歳。

うまく書けないけど、本当にすごい胸が苦しくなるし、喉が詰まるし、
でも、だからこそ、私も社会に貢献できるような人間になりたいと改めて思いました。